旧藩武方跡

 ここは徳山藩の武方のあったところである。武方というのは武具方のことで、武具一切を管理していた役所である。

 萩の宗藩には、武具保管役の首班として御武具方頭人がおり、極めて重要な職の一つであった。

 徳山藩も宗藩にならって、藩創設当初から武具方奉行がおかれ、そのもとに武具方都合役・武具方下僚がいて、さらにその下に士分に準ずる階級である10数名の細工人がいた。細工人は禄高13石~25石で甲冑・弓矢・刀槍・鉄砲等の各種の工業技術を業としていた。

 この武具方の筋向いには作事方があり、この付近一帯は藩の仕事をする重要な機関のあったところである。

            平成15年4月  周南市教育委員会

岐山地区夢プラン's Ownd

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