木造如意輪観音菩薩輪王坐像(福田寺)

 左足を寝かせ右足を立て、それぞれの足の裏を合せて坐るのを輪王坐という。菩薩というのは、梵語の「ボダイサッタ」を漢字に当てはめた略で、一般的に釈迦が如来となるまえの修行中の姿をいい、転じて如来となるべく修行中の仏をいう。

 如来には飾りがないが、菩薩には各種の飾り・宝物がある。また如意とは願いをかなえる如意宝玉、輪とは災厄を打ち払う法輪のことで、如意輪観音は6本の腕のある姿で表されている。

 この像は聖徳太子が造られたといい伝えられ、像高85.7㎝で等身大に近い全国的にも珍しい貴重なもので、古来より13年ごと辰年に開扉される秘仏であり、市指定文化財である。

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